オーバーウォッチ 2

春風のおとずれ:「オーバーウォッチ」の最新ヒーロー、ライフウィーバーのディープダイブ

春風のおとずれ:「オーバーウォッチ」の最新ヒーロー、ライフウィーバーのディープダイブ

機知に富み、心優しいライフウィーバーは、いつでもそばに寄り添ってくれる存在です。

タイ出身のライフウィーバーは、自然を愛する心を持ち、高度なテクノロジーの結晶である「バイオライト」を駆使します。その革新的な発明はアビリティの随所に現れており、回復や味方のサポートで真価を発揮します。

ライフウィーバーのアビリティはかつてない相互作用があり、どのヒーローとも似ていないプレイスタイルを持ちます。今回は、各アビリティと開発の意図についてご説明します。最終的なヒーローのデザインを作り上げる過程では、コンセプトアートからヒーローデザイン、ストーリーまで、チームを横断した制作が行われました。その中で挙がった案のひとつは、年配の医師が回復エネルギーを手中に溜め、味方に向かって放つという、モイラの「コアレッセンス」のようなコンセプトでした。

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私たちはこのコンセプトをもとにさらにアイデアを練り、サポートヒーローをさらに充実させ、新たなプレイスタイルをもたらすヒーローを生み出しました。

ヒーリング・ブロッサム

「ヒーリング・ブロッサム」はライフウィーバーの1つ目のメイン攻撃です(2つ目についてはのちほど)。このアビリティでは、手中で光り輝く花を開花させ、味方に飛ばします。チャージ時間が長いほど、回復量も多くなります。

「ヒーリング・ブロッサム」こそがすべてのアビリティの出発点であり、ここから他の技を考えていきました。ライフウィーバーのデザインで目指したのは、さまざまなシチュエーションやランク帯で幅広く使われる、親しみやすいサポートヒーローです。「ヒーリング・ブロッサム」はブリギッテの「アーマー・パック」のように判定が広く、どの層のプレイヤーでもアビリティとプレイスタイルを気に入ってもらえると思います。

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ソーン・ボレー

2つ目のメイン攻撃は「ソーン・ボレー」です。こちらの武器は、バイオライト製の棘を放射状に発射します。「ソーン・ボレー」はあくまでも護身用ですが、高いダメージ量を誇ります。

ライフウィーバーの主要な役割は味方を回復することですが、サポートヒーローの中では高めのダメージも出すことができるのです。ただし、「ソーン・ボレー」を使っている間は回復が使えないので、周りの状況を見極めて、2つの武器を適切に使い分けましょう!

敵のライフウィーバーとの距離を詰めるなら、「ソーン・ボレー」は油断のならない存在です。ライフウィーバー自身も言っているように「小さなトゲでも、侮れない」ですから。この言葉は胸に刻みましょう。

ペタル・プラットフォームと若返りの風

「ペタル・プラットフォーム」は、ライフウィーバーのサブ攻撃です。地面に蕾を投げると、花弁のようなプラットフォームが花開きます。敵か味方が踏むとプラットフォームが上昇し、一定時間空中にとどまります。

さらに、プラットフォームが最高地点に到達した瞬間にタイミングよくジャンプすれば、より高くまで跳ぶことができます。バティストの「エグゾブーツ」ほどではありませんが、敵も味方も、タイミングよくプラットフォームを使えばかなりの高さまで到達できるのです!

「ペタル・プラットフォーム」は開発に最も難航したアビリティで、何度も調整を繰り返しました。プラットフォームというアイデアに決めたのは、サポートヒーローに新規性を持たせたかったからです。マップ自体の機構や、自身で上へ登れるヒーローを除けば、これまで縦方向の移動を可能にする能力はメイの「アイス・ウォール」しかありませんでした。

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「ペタル・プラットフォーム」は敵から逃げるのにも、味方をサポートするのにも便利です。味方のバスティオンが高台を取ろうとしている時は、「ペタル・プラットフォーム」で素早く目的地に送り届けることができます!あるいは「デッド・アイ」発動中のキャスディを持ち上げれば、より多くのキルを取れるかもしれません。

ライフウィーバーはコンビネーションを愛するチームプレイヤーです。色々な方法で味方をサポートし、チームの要となることのできる能力ですので、プレイヤーの皆さんがどのように「ペタル・プラットフォーム」を活用するのか、今から楽しみです!

「若返りの風」は、向いている方向に短くダッシュし、自身をわずかに回復します。感覚としてはハンゾーの「体術」に似ており、移動と自己回復のアビリティになります。

「ペタル・プラットフォーム」の最高地点でタイミングよくジャンプすると、空高く飛び上がります。それに合わせて「若返りの風」を使えば、高さと距離の両面で、かなり遠くまで移動することができます。

ライフグリップ

「ライフグリップ」は味方1人をバイオライトで包み込み、ライフウィーバーの位置へ引き寄せます。「ライフグリップ」に包まれている味方は、すべてのダメージから無敵になります。

このアイデアはさまざまなところから着想を得ています。皆さんもロードホッグのフックの犠牲となった苦い経験があると思いますが、それとは逆に、味方同士が助け合うために引っ張る能力を作りたいと思ったのです。こうしたアビリティをいかに「オーバーウォッチ」の中で実現するかが、大きな挑戦でした。社内でプレイテストしてみたところ、反応は上々でした。

皆さんが気になっているであろう質問にあらかじめお答えすると、「ライフグリップ」はアルティメット発動中の味方にも当然使えます!

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このアビリティは、ライフウィーバーの守護者・癒やし手という側面を表すものですが、同時に性格や価値観も反映しています。ライフウィーバーは、知的で自信に満ち溢れ、出会う人のことを一番に考えています。本人は相手のためを想ってしたことでも、結果的に味方を有利な地点から引き離してしまうこともあるでしょう。「ライフグリップ」を使うときは、味方の命を救い、戦いで有利となるようなタイミングの見極めが重要です。

命の樹

ライフウィーバーのアルティメット・アビリティは、バイオライトの大樹を設置し、一定間隔で回復エネルギーの波動を送り出します。樹はチームを守る障害物となり、両チームの弾丸を防ぎ、通り抜けることもできません。コンセプトをデザインした開発者の1人は、「回復を打ち出す『B.O.B』と、メイの『アイス・ウォール』の合体」と表現しています。

ヒーローをデザインする過程はさまざまで、外見からアビリティを考えることもあれば、反対にアビリティありきで考えることもあります。ライフウィーバーの場合、性格やストーリー、外見を決める前に、すでにアビリティ一式ができあがっていました。「命の樹」があったからこそ、皆さんがこれから出会うこととなるライフウィーバーは、自然を愛するサポートヒーローとなったのです。

アルティメットの完成までは紆余曲折があり、回復版「アース・シャター」のような案までありました。クールなアイデアでしたが、実用的ではありませんでした。回復トーテムという案もありましたが、キャラクターに合っていないと判断しました。

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ようやくアイデアが固まってきたのは植樹祭(例年4月)の季節でした。この頃にはすでにチームの中で「樹」というアイデアはありました。最初の案は「命の樹」が味方に命を分け与え、徐々にしおれていくというものでした。とても詩的ですが、戦場では直感的ではなく、分かりにくいと判断しました。しかし、最終的にこの案に手を加えた「命の樹」がゲームに実装されることになりました。

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「素晴らしいチームじゃないか」

ライフウィーバーは味方にいても敵に回しても、何か新しい刺激をもたらしてくれるようなアビリティ、プレイスタイルそして価値観の持ち主です。「ペタル・プラットフォーム」で味方を高所へ送り届け、「ライフグリップ」で安全な場所へ引き寄せ、「ヒーリング・ブロッサム」で傷を癒やしましょう。ライフウィーバーは高い回復量と便利なアビリティを兼ね備えたサポートヒーローです。

他のヒーローのアビリティとコンボを決め、間一髪のところで味方を救う。そんな大活躍が見られることを期待しています!


ライフウィーバーは4月12日のシーズン4開幕と同時に、ゲームに新風を吹き込みます。新ヒーローはプレミアム・バトルパスを購入すれば即座にアンロックされるほか、練習場、カスタム・ゲーム、期間限定ゲーム・モード「ボブ・アンド・ウィーブ」で無料で試すことができます。

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