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まさに型破り!Viperの「ピーナッツシャーマン」

まさに型破り!Viperの「ピーナッツシャーマン」

Torben "Viper" Wahl選手は、HCTヨーロッパ冬季プレイオフにハンターデッキもパラディンデッキも持ち込まなかった、たった4人の選手のうちの1人だ。そして彼は、その大会でHCT冬季選手権への出場資格を得た、たった4人の選手のうちの1人でもある。

その勝利には、彼がFelix "kolmari" Baum選手と共に造り上げた、自家製シャーマンデッキが大きく貢献しているんだ。「基本的には『コントロールシャーマン』です」そうViper選手は言った。「一番似ているのは、『奇数ウォリアー』だと思います。『奇数ウォリアー』は、死なないようにしながら、相手が出すカードを全て除去し続け、自分の側はカードを持っているが相手にはカードがない状態まで引きずり込みます。このシャーマンは、ある意味同じことをするデッキなんです」

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「ピーナッツシャーマン」には、強力な相互作用と相乗効果がいくつか搭載されてるんだ。「焼き付く幻視」の次ターンに「カエルのロア・クラッグヮ」を使う。「ゴルゴン・ゾーラ」で増やした「先遣隊長エリーズ」でデッキにさらにカードを混ぜ、さらに「シャダウォック」で上乗せする。あるいは「ゴルゴン・ゾーラ」でクラッグヮを増やし、さらに「シャダウォック」で繰り返して巨大ガエルのバリューを最大限に利用することもできる。

レジェンドミニオンを全部で9体も(しかも、現在のスタンダードセット全てから最低1体ずつ)採用している「ピーナッツシャーマン」は、かなり高額なデッキだ。Viper選手によると、効果的な代替カードもいくつかだがあるそうだ。「シャーマンのレジェンドカードは全て非常にユニークなので、これらと交換できるカードはほとんどありません」そうViper選手は言う。「ゾーラ、エリーズ、『ケレセス公爵』、『ジリアックス』の4体は、『ファイアーツリーの呪術医』2体+『トワイライト・ドレイク』2体と交換できます。これがおそらくベストオプションでしょう」

「ピーナッツシャーマン」は、「メックトゥーン」、「OTKパラディン」、「APMプリースト」など、1ターンキル系のデッキにはおそらく勝てないだろう。アグロデッキに対しては、相手が自分より先にカード切れになるのは確実なので、かなり楽に勝てるはずだ。ピーナッツシャーマンのようなデッキの場合、アグロに対しては、大体どんなターンでも最も攻撃的なプレイを選択すれば最善のプレイになるだろう、とViper選手も同意した。

このデッキをうまく扱うには、マリガン前の瞑想が少々必要になる。「これらの疲労/コントロールデッキを使って、アグロ以外のデッキと対戦する場合、開始前に作戦を固めておくべきです」と、Viperは言った。「たとえば、“このカードはこのカードに使うべきだろう”とか、“『火山噴火』はアレに使い、『呪術』はコレ対策に温存する”とか。時には予定変更を強いられるでしょうが、最初から考えておくことは役立ちます。なぜなら、1ターンの動きについて考えるのが、70秒では足りないこともあるからです」

HCT冬季プレイオフでの「ピーナッツシャーマン」の成功は、他人が何と言おうと自分の信じるようにプレイすることの正しさを証明してみせた。「私はいつもかなりナーバスになりますが、これでもだいぶマシになりました」Viper選手はそう言った。「特に、誰もが一目見て“よくないデッキだ”と言うような、こういうシャーマンデッキを持ちこむ時は。でも自分が最高だと思うデッキを持ち込んでいる限り、きっと自分は大丈夫だと考え、誰に何を言われようと恐れません。そのデッキでうまく行くのなら、他人が何を考えようと気にすることはありません」

先週末の南北アメリカプレイオフには、3人の選手がViper選手の「ピーナッツシャーマン」の類型デッキを持ちこんだが、勝利をつかむことはできなかった。今週末のアジア太平洋プレイオフに「ピーナッツシャーマン」を持ち込むのは、Jihwan “DacMalza” Hwang選手ただ一人だ。彼はViper選手のように、このデッキで勝利をつかめるだろうか?twitch.tv/playhearthstonejpで、今週1月26日(土) 11:00(日本時間)からのライブ配信を観て、その目で確かめてくれ。

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