ハースストーン

終盤戦:失敗から学ぶ

終盤戦:失敗から学ぶ

今年初頭には「序盤戦」シリーズと銘打ち、競技的ハースストーンにおける序盤の戦い方について学んできたな。続いて、7月には「中盤戦」を公開した。今週は年末をお祝いして、「終盤戦」を公開しているぞ。今日は、勝利と敗北から、それぞれ何を得られるかについて学んでみよう。

「ハースストーン」の対戦からは、勝っても負けても、何かを学ぶことができる――そして、学ぶべきなんだ。だが、時にその「何か」が何かを識ることが難しいこともある。何しろ「ハースストーン」は、最善のプレイをしても負けたり、最悪なプレイをしても勝てたりするゲームだからな!「ハースストーン」2014年世界チャンピオンのJames "Firebat" Kostesich選手はこう言った――「何が正しいか、何故正しいかに注目すること」。コンスタントに正しいプレイを選択し続けていれば、1回の対戦の結果はともかく、やがて全体的な勝率は上がっていくはずだ。

振り返る

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リーサルを見逃したり、マリガンを失敗したり、一連のプレイが悪手だったと判明した時、そこから学ぶことができる。「最善のゲームプランを展望できたとして、最初の5ターンはプラン通りに行くこともあるでしょう」そうFirebat選手は言う。「ですが、6~7ターン目には、ゲームプランを切り替えるべきです。あなたの観点は知らず知らず固定されていて、状況を別の視点から見るために精神を切り替えることが難しくなってきます」

Firebat選手は、初めて大型大会に出場した時に、柔軟な観点を保つことこそ成功の秘訣であると学んだ、と語った。「私はドルイドを使用していて、マリガン時に『練気』がありましたが、何らかの理由で『野生の繁茂』が必要だと思い込んでいたんです。その時のマッチアップではその方が有利なんだ、と」Firebat選手はそう語る。「私は『練気』をマリガンで返し、そのせいでその試合に負けました。ナーフ前の『練気』は無料の2マナクリスタルだったのに!大会の皮切りとしては苦いものになりました」

「たられば」で過去は変えられないが、未来は変えられるかもしれない。「私はしょっちゅう自分のプレイのリプレイを観ています。他の人と一緒にね」Firebat選手は言う。「異なる視点からの意見を得られることは、とても助けになるのです」

そして、壊す

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自己分析は最重要だが、閉じた輪のままにするのはよくない。「新しいことを試しましょう」Firebat選手は言う。「わざとミスを犯し、その結果を見てみるのです」例として、Firebat選手は「待ち伏せのガイスト」の寓話を出した。「データでは、ハンター相手には(このカードを)キープしないのが正解、となっています。ですが『断末魔ハンター』はマナコスト1のカードを6枚も採用しています。たぶん、『待ち伏せのガイスト』はキープする方がうまく行くはずです!データを歪めている何らかの外的要因があるはずなので、試しに10ゲームやってみて結果を確かめましょう。トライアル・アンド・エラーによる学習は、最も効果的で記憶に残る学習方式の一つです」

最後に、ここまで書かれていたことを実行してもすぐに結果が出なかったとしても、諦めないこと。「うまく行くようになるまでに、うまく行かないことが長い間続くこともあります」Firebat選手は言う。「私と同レベルのトップクラスの選手にも、プレイ歴4年目にして初めて大会で勝ち星を得られた、というようなプレイヤーもたくさんいます。たとえ結果が出なくても、ひたすら努力を続けることです」

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