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アジア太平洋HCTプレイオフの勝者たち

アジア太平洋HCTプレイオフの勝者たち

ハースストーン選手権ツアー(HCT)秋季プレイオフが2つの地域で完了したが、アジア太平洋プレイオフでは、ヨーロッパとはガラリと違う光景が見受けられたぞ。先週の大一番で活躍したデッキに注目してみよう。

アジア太平洋では、対アグロも対コントロールもこなせる、バランスのいいデッキが好成績を収めていたぞ。秋季選手権行きを決めた4人の選手のラインナップには、アグロ系のデッキがあまり採用されていないのが特徴的だ。ただ1人、Tyler “tylerootd” Hoang Nguyen選手だけが速攻メタに傾倒しており、「トークンドルイド」、「秘策ハンター」、「奇数ローグ」で勝利を収めてるぞ。おそらくその人気の高さゆえにか、「トークンドルイド」は不利なマッチアップを何度も強いられていたな。他のアグロデッキもほとんどは不遇に終わり、勝者たちのラインナップには「ズーウォーロック」も「奇数パラディン」も入ってない。

先週末の勝利により、Wu “BloodTrail” Zong-Chang選手は夏季に引き続き、HCT選手権への2連続出場を決めたぞ。盤面クリアとビッグプレイを好むBloodTrail選手は、「トグワグル/マリゴスドルイド」、「シャダウォックシャーマン」、「奇数ウォリアー」、「キューブハンター」という組み合わせで勝ち残ったんだ。ヨーロッパプレイオフでは大人気だった「キューブハンター」は、ほとんどのハンター使いが「秘策ハンター」へと移行したため、アジア太平洋では人気が急落していたぞ。

同様に「シャダウォックシャーマン」を好んで使ったのが、Jowen “Akumaker” Chee選手だ。このデッキもヨーロッパプレイオフと比べて人気が下落しているが、上位4選手のうち2人のラインナップに入っているという事実は、現在の競技メタにおいても勝てるデッキであることの証明だ。Akumaker選手のデッキは「大地の衝撃」が1枚で、「苦痛の侍祭」を2枚採用しているが、その他はBloodTrail選手のデッキと同じだ。Akumaker選手は「シャダウォックシャーマン」以外も、「トグワグルドルイド」、「クエストローグ」、「キューブロック」と全面的にコンボデッキを採用してるんだ。

そしてアジア太平洋プレビュー(英語)でKyle “Qwerty97” Imperato選手が注目していた、韓国のRyvius選手の、「メックトゥーン」デッキを2種類も採用(今大会唯一の「メックトゥーンドルイド」を含む)した型破りなラインナップも、見事な成功を収めたぞ。またRyvius選手は上位4選手では唯一プリーストのデッキを採用し(ただしアジア太平洋プレイオフでは、「コントロールプリースト」は目に見えて増えていたぞ)、これにスタンダードな「偶数ウォーロック」を加えた4デッキで勝ち上がったんだ。

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アジア太平洋プレイオフでは、環境がコントロールとコンボ寄りに大きく動いたが、南北アメリカプレイオフの選手たちはこれにどう対応するだろう?「偶数ウォーロック」は一見人気デッキのままだが、トッププロ選手たちは時に、わかりきった対処法のさらに一歩先を行くものだ。

より多くの選手がRyvius選手の教えに習い、メックトゥーンの倍プッシュに走るんだろうか?この2週間に見られたコントロール偏重のスタイルをぶっちぎれるほどの、高速デッキのラインナップは登場できるだろうか?今週末はハースストーン公式Twitchチャンネルを訪れ、3番目の、そして最後のプレイオフで、南北アメリカの選手たちが戦術を競い合うのを目撃しよう。あんたならどんなデッキのラインナップで勝負するか、コメントから教えてくれ!

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