ハースストーン

大会のテックカード: HCT夏季選手権

大会のテックカード: HCT夏季選手権

Cora “Songbird” Georgiouの解説とともに、ハースストーン選手権ツアー(HCT)夏季選手権のデッキリストで選手たちが大会に備えて選んだテックカードを詳しく見てみよう。16人の全選手のラインナップに目を通したCoraが、意外な選択や全体的な印象について語ってくれたぞ。

全体として、幅広いクラスが取り上げられていることに驚きはなかったとCoraは言う。「これは最近行われたバランス調整後に見られる傾向と一致している」と彼女。まったく同じラインナップを使っている人はほとんどおらず、16人の中で同一のラインナップは2組のみだった。これはつまり面白みが増すことになる。「明確にベストだと言えるラインナップは存在しない」と彼女は言う。彼女が実況を担当したDreamHackのラストヒーロースタンディング(LHS)形式と、ほとんどのHCTで使われているコンクエスト形式には違いがあるとしても、大会の全体的なデッキラインナップは普通、もっと共通したテーマが見られるものだ。

Coraが驚かされた点。それは誰もが誰も独自のやり方で優位性を得ようと試みていることだ。「『偶数ウォーロック』、『挑発ドルイド』、『ミラクルローグ』、『シャダウォックシャーマン』の人気上位の4デッキを揃えたプレイヤーは一人もいなかった」と彼女は言う。ただその中で、コントロール対策としてのシャダウォック人気は大枠での大会メタを示すものであり、いくつかのテックカード選択も狙いとしては同じ線だ、と彼女は考える。

「『偶数ウォーロック』の『黒騎士』と『待ち伏せのガイスト』には注目ね」とCora。「『ガイスト』はほぼ必須だけど、『黒騎士』は今回のメタでは幅広く機能する」。ただし、こういったように狙いが幅広いものだけではない、と彼女は付け加える。例えば、Raseの「コントロールメイジ」に採用された「涜れしもの」は1枚で「森の魂」搭載の「トークンドルイド」の盤面を一掃できるが、他のマッチアップでは「涜れしもの」は役に立たないかもしれない。他にも一部のシャダウォックデッキに見られる「大地の衝撃」などの的を絞ったテックカードは、特定のマッチアップを意識して投入されている(このケースだと「偶数ウォーロック」の「トワイライト・ドレイク」の除去狙いだ)。

Coraが一番優れていると考えるラインナップはどれだろう?「異質さが際立った、killinallday/Turnaのラインナップが面白いと思う。『トークンドルイド』、『奇数パラディン』、『偶数シャーマン』を使っていて、他に比べるとアグロ寄りね。ほとんどのプレイヤーはテンポの遅いメタを想定しているから、これが有効に働くかもしれない」。彼女はさらに、「キューブロック」の可能性を看過しているプレイヤーがいるのではないかと付け加えた――今回のメタでは考慮すべき未知数があまりに多いと言えるだろう。

「あらゆるマッチアップを予測して準備することは不可能。組み合わせは無数にあるから」とCora。ただし、最後に彼女はこう言った。「今年は本当にkillinalldayの年になると思う。コントロールと対コントロールの戦いが予想されるので、そこにアグロで対抗したら上手くはまる可能性がある」。彼女はHCT夏季選手権はこれまでになくハイレベルな戦いになるだろうと言う。「今回の大会メタでは、すごくきっちりしたゲームプレイが要求されると思う。『コントロールメイジ』や『ミラクルローグ』、『シャダウォックシャーマン』といったデッキは扱いが非常に難しくなるわ」

standardFormat_divider_LW_600x100.png

時間を取ってデッキリストの詳細を解説してくれたCoraに感謝しよう!ありがとう!来週、6月28日から7月1日(太平洋夏時間)に開催されるHCT夏季選手権で司会を務める彼女に注目してくれ。大会の模様はハースストーン公式Twitchチャンネルで配信されるぞ。全デッキリストはここにあるプレビューで見ることができるからな。

あんたはもっとも優秀なデッキテックについて、Coraの意見に同意するかな?彼女の鋭い分析がチャンピオンは誰だ!の選択に役立ったかい?HCT世界選手権進出を決めるのは誰だと思う?コメント欄から教えてくれ!

次の記事を見る

注目のニュース