プレイヤーの物語: SottleがHCTを語る
eスポーツの実況解説をつとめるSimon “Sottle” Welchにとって今年は大忙しの年でした。春 夏 冬の３つのハースストーン選手権ツアー（HCT）のシーズン選手権を終え、闘いに負けたドスラク人のように髪を切り落とした今なお彼は、今後のイベントに興奮を隠せません。今回は2017年のハイライトと、来たるHCT世界選手権の見通しについてSottleに聞きました。
今年一年を振り返って、Sottleは真っ先にNathan “ThatsAdmirable” Zamoraと同じことを指摘しましたーー「ShtanUdachiを見くびるな」です。「僕はずっと前からShtanUdachiの大ファンだったんです」とSottleは話します。「電光石火のプレイで、みんなを打ち負かしていく様子は実に素晴らしかった。彼は本当に世界で五本の指に入るプレイヤーだと思いますよ。これまでの彼の知名度は不当に低いものでしたが」
Blizzardアリーナ・ロサンゼルスでの観戦体験についても彼は高く評価しています。会場の持つ歴史的な意義から、というよりも彼は熱狂的な観客に価値を見出します。「観衆はゲームにのめりこんでいて、『熱狂する火霊術師』の鮮やかな盤面クリアには歓声があがっていました。観客は本当にハースストーンのことをよくわかっていました」とSottleは言います。「全体的な（HCT夏季選手権の）ゲームのレベルはこれまでで一番高かったと思います」
最近のHCT 2018のルールセットについての告知に関しても、Sottleはいくつかの変更について意見を聞かせてくれました。「（ハースストーンマスターの）称号を勝ち取ることで、誰よりも頑張ってきた人達が努力の見返りを得られるようになります。これまでに何度も息をのむ展開を見せてくれたRDUは、これからさらに目立つでしょう。いや、実は新しいシステムではそうはなりません。常に上手くやっているプレイヤーが勝ち残れるようになるでしょうね」
来月の世界選手権について聞いてみたところ、ShtanUdachiについてもう一度話せるチャンスとみて食いついてきました。「彼は冬季選手権から目だたなくなってしまいました」とSottle。「自宅でハースストーンをやって勝ちまくってるだけなんです」と間髪入れずに付け加えます。「僕にとっては、彼こそナンバーワンです」。二人の素晴らしい絆はさておき、Sottleはヨーロッパ全体を誰かが倒すべきと考えています。そして挑戦者はただの一人しかいません。「Muzzyだったらヨーロッパの勝利を止められるかもしれません。獲得ポイントからも実力は明らかです。彼が強力な（デッキリストの）ラインナップを揃えてくるなら、健闘すると思います」
ハースストーンのeスポーツファンに向けたアドバイスとして、Sottleは最終選抜枠の選手たちに注目を促します。「あまり見知ったプレイヤーじゃないかもしれないけれど」、とことわりながら、彼らの類いまれなスキルと安定したプレイに言及しています。中国の活躍にも期待しているようです。「（出場権を得た中国のプレイヤーが）結果を残せないことはそんなにはありませんからね。それに今回、中国の選手は明らかにベストです。中国にはここ最近の戦績を上回るような活躍を見せてほしいと思っています」
旅の準備に、Sottleはアムステルダムへの期待を隠し切れません。「ワクワクしています」、と彼のファンはあまり想像しないであろう陽気な様子で語ります。「オランダには行ったことがないんです。ヨーロッパの国の中では珍しいと言っていいですよ。仕事を始めてからほぼずっとあちこち旅していますから、ヨーロッパ大陸の国にはだいたい行ったことがあります。でもオランダはまだなんです！とても美しいところだと聞いています」
ThatsAdmirableと同じように、Sottleは今回の嬉しい機会に妻を連れていく予定です。「ヨーヨーの大会に行って以来一緒に旅行しています。初めのうちはいかにもしぶしぶでしたが」とSottle。「今では彼女は国際的なヨーヨーの運営団体に関わっています」。なんと、ヨーヨーにのめりこんだのはSottleだけではなかったようです！
なにより好印象だったのは、共同解説者のAlex “Raven” Baguleyに感謝の意を表するのも忘れなかったことです。「僕たちは一緒に冒険に旅立ったようなものです。二人とも実況者になれると思う？（英語ページ）で機会を掴んだんです。僕たちの解説を、こんなにたくさんの人が楽しんでくれるというのは本当にありがたい。Raven以上のパートナーは見つけられないでしょうーー彼はよき友で、最高の実況パートナーです」
Sottleのお話は以上です！来週はなんとSottleコンビのもう一方、Ravenに話を聞いて一年を締めくくりたいと思います。
さて、ShtanUdachiの強力推しには共感できましたか？アムステルダムへ向かうアメリカの優秀な選手については…飛ばしすぎてはいませんでしたか？あなたの意見をコメント欄でお聞かせください。