実況者としてハースストーン選手権ツアーとともに世界中を駆け巡った2017年は、Alexander “Raven” Baguleyにとって大忙しの一年となりました。（見逃した方のために：今月の初めにNathan “ThatsAdmirable” ZamoraとSimon “Sottle” Welchにもインタビューしています！）競技シーズンが終わりに近づき、アムステルダムでのHCT世界選手権の開催が近づく中、Ravenが今年の記憶に残った出来事と、世界選手権で彼が応援する優勝候補について語ってくれました。

2017年は記憶に残る出来事がたくさんありましたが、Ravenはその中でも特に鮮明に覚えていることとして、バハマを訪れたこと、そして夏季選手権の決勝戦の2つを挙げます。「冬季選手権は何と言っても場所ですね」と語るRavenは、さらにこう付け加えます。「プレイヤーのパフォーマンスも素晴らしかったです。でも、バハマに行けたことが――ただひたすら嬉しかったですね」

夏季に関しては、Ravenは観客の一人として大会を楽しみました。「観客として座って観戦できたんです」と彼は言います。「最高でした。Surrenderの勝利は素晴らしかったです。ターンごとに観客全員が熱狂的な歓声をあげていましたからね。Blizzardアリーナでの観戦体験は素晴らしいものでした」

実況でコンビを組んでいるSottleと同じく、Ravenも先日公開されたHCT 2018の新ルールを歓迎しています。「各地域がどのような発展を遂げるのかを見るのがとても楽しみです」とRavenは言います。2018年に入ると各地域の相対的な力関係が変わるだろうと彼は考えていますが、来年大きな変化が起こることを期待しているのは彼だけではないでしょう。

2018年のシーズンの前にはまだHCT世界選手権が控えていますが、Ravenは興奮した面持ちでこう語ります。「誰が世界チャンピオンになるのか楽しみで仕方ないです。これまでにないほど、凄い大会が目白押しです。HCTだけではありません。大会の予定を見ているとワクワクしますね」

アムステルダムを訪れるのは既に誰もが認める最高のハースストーンプレイヤーばかりですが、Ravenは誰が優勝候補だと考えているのでしょうか？「このトーナメントの優勝候補は2人です」と彼は言います。ただし、これだけ実力者揃いなので、優勝候補を選ぶのは難しいとも付け加えました。「Neireaのプレイも好きですが、僕が本当に楽しみにしているのはSurrenderのプレイです。彼は前回の選手権の勝者ですが、彼は韓国人プレイヤーであり、韓国のシーンは浮き沈みが激しくて、安定して高いレベルで活躍するプレイヤーはまだいません。彼は大きなことをやってくれるんじゃないかと思っています」

ダークホースを選ぶとすれば、それはAnthony “Ant” TrevinoだとRavenは言います。「Antには驚かされることになるかもしれませんよ。彼は素晴らしいハースストーンプレイヤーなんですが、彼のスキルとパフォーマンスが、彼の人柄の影に隠れてしまっているんです。人々は彼が優れたプレイヤーであることを忘れがちです」

HCT世界選手権の会場について尋ねると、RavenはHCT 2017のヨーロッパでの開催が待ちきれないと言いました。「アムステルダムは休暇で訪れたことがあります。凄く楽しかったですよ。立地条件も素晴らしく、街の中心部なので楽しめることがたくさんあるんです。ヨーロッパの中心部でイベントが開催されるので、多くのヨーロッパのファンにとっては最高ですね」

最後に彼が語った、自身の個人的な思いには彼の謙虚さと、隠しきれない純粋な期待が入り混じっていました。「まだ実況者になったばかりの僕にとって、世界選手権はとてつもなく大きなイベントです」と彼は言います。「ここ数年でハースストーンが大きく発展して、BlizzConとは別に単独でこのようなイベント…世界選手権を開催できるようになったのは素晴らしいことです。そんなイベントに出席して、ましてや実況をさせてもらえるなんて思ってもみなかったです。まるで夢が現実になったような気分ですね」

夢を現実にするのは彼だけではありません。来たるHCT世界選手権に備えて、この冬休みは猛練習に明け暮れるであろう16人のプレイヤーの中の誰かも、夢を叶えることになります！あなたはRavenの予想と同じく、韓国のプレイヤーが栄冠を手にすると思いますか？それとも、彼の同胞のヨーロッパのプレイヤーが地元で勝利をあげて一年を締めくくると思いますか？コメント欄であなたの予想を教えてください！