ディアブロ IV
鳥の怪物の憤怒
放浪者よ、かつて夜明けを告げていたその鳴き声が、この運命の日に大地を揺るがしたのだ。あらゆるものをなぎ倒すその稲妻のごとき鉤爪を止める術はなかった。
我々は着の身着のまま、助かりたい一心で走って逃げた。山のような体躯と、去勢されたカズラのような憤怒に立ち向かうなんて正気の沙汰じゃない!あの怪物は数時間置きに穴蔵から飛び出しては殺戮に明け暮れている。
あれを止めるのは不可能だ。町も、建物も、道も、あれが通れる場所であれば、その翼の怒りの餌食になるだけだ。
奴らを始末しても何も得られないどころか、自分自身がいつ命を落としてもおかしくない。逃げろ、とにかく、逃げるんだ。
―身を案じる村人