2024年を振り返る
皆さん、こんにちは。
2024年も残すところ約2週間。皆さんとともに歩んだこの1年は、つながりと楽しさにあふれた、忘れがたいものとなりました。来たる2025年に目を向けるとともに、私たちのこれまでの道のりを振り返ってみましょう。
Blizzardのプレジデントに就任して1年を迎えるにあたり、私は深い感謝と感動の念に満たされています。Blizzardの各チームが生み出した努力の結晶は、世界中のプレイヤーコミュニティだけでなく、私たちにとっても、かけがえのない素晴らしいものです。才能にあふれた献身的な人々と共に働けることは、日々の喜びであり、Blizzardを特別な場所たらしめている原動力と言えます。彼らの友情と協力、フィードバックや指導、粘り強さや創造力、そして常にベストを目指す日々の努力に、私は心から感謝しています。
私たちはこれからも、すべての人が喜びとつながりを感じられる一助となるべくその使命に邁進してまいります。以下にご紹介するハイライトは、この1年で皆さんと共に体験した魔法のような一時、そのほんの一部です。
統計で見る2024年
- Blizzard全般
- 2024年の全プラットフォームにおける全タイトルの総プレイ時間:83.4億時間
- 年に換算すると952,055年、地球を徒歩で100万周できる時間です。
- Battle.net
- 送られたメッセージ総数:3億7,800万通以上
- 1通読むのに5秒かけた場合、すべてを読むのに休憩なしで60年かかります。
- 送られたメッセージ総数:3億7,800万通以上
- 2024年の全プラットフォームにおける全タイトルの総プレイ時間:83.4億時間
- Warcraft
- WoW
- 倒されたSpider/Nerubianの数:45億体以上
- 総重量にして約45トン。シロナガスクジラに匹敵します。
- 倒されたSpider/Nerubianの数:45億体以上
- Rumble
- フィールドに出されたCenarion系統のミニの数:4億体以上
- 1体のCenarionを樹1,000本分とすると、アマゾンに存在する熱帯雨林のすべてをカバーできる計算です。
- フィールドに出されたCenarion系統のミニの数:4億体以上
- ハースストーン
- 2024年のバトルグラウンドで場に出されたマーロック系ミニオンの数:39億体
- アメリカ、中国、インド、ヨーロッパ全土の総人口よりも多くのマーロックがプレイされました。ムルァグルムルァグル!
- 2024年のバトルグラウンドで場に出されたマーロック系ミニオンの数:39億体
- WoW
- ディアブロ
- ディアブロ IV
- これまでに倒されたデーモンの数:1兆7,000億体以上
- 地球上で飼育されているミツバチの総数に近い数です(残り数百億体!)。
- これまでに倒されたデーモンの数:1兆7,000億体以上
- ディアブロ イモータル
- プレイヤーの死亡回数:4.8億回(479,240,393回)
- 4.8億台のスマートフォンを積み重ねた場合、その高さは3,700キロ超。これは地球の最も外側の成層圏に達する高度です。
- プレイヤーの死亡回数:4.8億回(479,240,393回)
- ディアブロ IV
- オーバーウォッチ
- 今年デビューした新モード「クラッシュ」のマップ「HANAOKA」と「THRONE OF ANUBIS」がプレイされた時間:203年11か月4日以上
- 海王星と地球を8回往復するのに十分な時間です。
- 今年デビューした新モード「クラッシュ」のマップ「HANAOKA」と「THRONE OF ANUBIS」がプレイされた時間:203年11か月4日以上
(中国を除く)
Blizzard全体
私たちのゲームやチームが素晴らしい成果を残せたことに加え、今年はさらにいくつかの大きな前進を果たせました。2024年はXboxの一員として迎えた最初の年であり、新たなコミュニティと出会えたこと、そしてBlizzardのゲームをさらに広くお届けできることを嬉しく思っています。
今年は「World of Warcraft」の新たな物語「Worldsoul Saga」の第一部「The War Within」をリリースし、さらにはClassicを含めた「World of Warcraft」、「ハースストーン」、「Warcraft Rumble」から成るWarcraftユニバースの30周年を祝う特別なイベントとしてWarcraft Directを配信しました。
10月には、拡張パック「ディアブロ IV: 憎悪の器」を全世界に向けて発売。ナハントゥのジャングルを舞台としたサンクチュアリの新たな世界、新クラス「スピリットボーン」、そして私たちを魅了した「ディアブロ IV」本編のその後のストーリーがこの拡張パックで登場しました。
今年前半には、NetEase社との提携再開を果たし、中国においてBlizzardのゲームを再度お届けできるようになりました。中国にお住まいのプレイヤーに、再び「World of Warcraft」や「ハースストーン」を楽しんでいただけることを嬉しく思います。さまざまな方が私たちのゲームを介して情熱を分かち合い、つながっていることを、アゼロスや酒場に帰還を果たした方々のメッセージで再確認できました。そして、これはまだ始まりに過ぎません。
Blizzardのゲームのプレイヤーやチームにとって、「還元すること」は常に重要な意味を持ちます。2024年は、私たちのゲームが現実世界に素晴らしい影響をもたらした年でもありました。「オーバーウォッチ 2」のマーシー用スキン「ピンク」の収益もその1つです。このスキンの販売を介して、Breast Cancer Research Foundationに1,230万米ドルを寄付できたことを光栄に思います。この取り組みは、私たちのコミュニティの深い優しさを物語っています。2018年と今回のマーシー用スキン「ピンク」の販売で集まった寄付金は、1回の募金イベントで企業が集めた額としてそれぞれ史上1番目、2番目に最も高く、合計2,500万米ドルを超える金額となりました。
アースデイには、「デュリエルの供物」によりいかにもディアブロらしい形で、バケツ666杯分のマゴット(鳥の餌用ワーム)をTiggywinkles Wildlife Hospitalに寄付しました。Tiggywinklesはイギリスで野生動物の保護とリハビリに特化した活動を行っている団体であり、寄付されたマゴットは2年半に渡って餌として鳥たちに与えられます。
さらに、今年のWoWのチャリティペットは、Blizzardの全員にとって特別な意味を持っています。「The Reven Pack」は、Netflixで現在視聴可能なドキュメンタリー「イベリン: 彼が生きた証」にインスパイアされたものです。この作品では、WoWのプレイヤーであった「Ibelin」ことノルウェーのマッツ・スティーン氏の、デュシェンヌ型筋ジストロフィーを患いながらも力強く生きた人生が描かれています。2025年1月7日まで、「The Reven Pack」の収益はすべてCureDuchenneに寄付されます。
これらのチャリティキャンペーンや、その他多くの重要な取り組みにご協力いただき、本当にありがとうございます。オンラインの世界を通じて現実世界により良い影響を与える、皆さんの思いやりに深く感謝しています。
今年は伝統に立ち返り、Game Developers Conferenceやgamescomといった業界を代表するイベントで、プレイヤー、友人、仲間たちと再会できました。これらのイベントでは、業界とプレイヤーの皆さんに向けて、現在取り組んでいる内容や、最高のゲーム体験を創り出すために私たち全員が果たそうとしている役割に関するBlizzardのチームの見解や情報を共有しました。
また今年は、世界各地のBlizzardのオフィスで文化交流イベントや従業員主体のお祝いイベントなどを開催し、社内でのつながりを築いたり、重要なテーマについて意見を共有する機会を設けました。
私自身にとって初年度となるこの年、Blizzardに勤める方々と直接顔を合わせ、互いをより深く知り合い、今後に関する意見やアイデアに耳を傾け、Blizzardが私たち皆にとってどれだけ大きな意味を持つのかを学ぶ時間は、本当に楽しいものでした。来年もさらに多くのチームやオフィスを訪ね、Blizzardの創り出す世界の立役者である素晴らしい方々と引き続き交流を深めていけることを楽しみにしています。
2025年のBlizzard
2025年もまた、新たな驚きや体験が待ち受ける大きな1年となるでしょう。皆さんのご支援に、Blizzardを代表してお礼を申し上げます。この1年、本当にありがとうございました。皆さんとご家族が健康で幸せな新年を迎えられますよう、お祈り申し上げます。
ジョアンナ・ファーリーズ