Blizzard

2023年を振り返る

Mike Ybarra, Blizzard Entertainment

皆さん、こんにちは。今年は「BlizzCon 2023」で大勢のプレイヤーの方とお会いでき、とても光栄でした。直接会場へお越しになった方、オンラインで参加された方へ、この場を借りて御礼申し上げます。さて、2023年も終わりが近づいてまいりました。今年はBlizzardにとって学びと成長、そして喜びの年でもありました。ここで、Blizzardのこの1年の軌跡を振り返ってみたいと思います。

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2023年のBlizzardのゲーム

今年は、プレイヤーとBlizzardのチームメンバーの両方の「人」を特に優先して展開した年でした。

  • 今年は「Dragonflight」と「Classic」の両方を楽しんでもらえるよう、「World of Warcraft」チームも年間を通して力を注ぎました。現在「Dragonflight」はリリース時よりも多くのプレイヤーで賑わいを見せています。「World of Warcraft」のコミュニティでは「BlueCheck Ukraine」の募金活動が行われ、その結果150万米ドルもの寄付金が集まりました
  • 「ハースストーン」では、音楽フェスタイタンの力バッドランドをテーマにした3つの拡張版がリリースされました。また今年は、「ハースストーン」のゲームディレクターにタイラー・ビールマンが就任しました。今後もチームの豊かな創造力で皆さんのご期待に応えていきたいと思います。
  • ついにBlizzConで、「ウォークラフト ランブル」の配信開始の日を迎えました。現在、世界各地の大勢のプレイヤーがこの「究極の大乱闘」を楽しんでいます。
  • 今年は「ディアブロ IV」のリリースを素晴らしい形で迎えることができました。「渇望の鮮血」は、プレイヤーとチームがともにゲームを大きくしていった絶好の例と言えるでしょう。
  • 「ディアブロ イモータル」は、おかげさまで1周年を迎えました。本ゲームでは、シリーズ通算でおよそ10年ぶりとなる新クラス「ブラッド・ナイト」が登場しました。

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統計で見る2023年のBlizzardワールド

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2023年のBlizzardの文化

以前からお伝えしているように、我々はBlizzard社内の文化もゲーム作品と同じように捉えたいと考えています。Blizzardでは、さまざまな取り組みやプログラムなどの構築、試行錯誤に継続して取り組んでいます。優れたアイデアはBlizzardの核であり、そのひらめきはあらゆる場面で生まれるものだと信じているからです。今年の始めには「Blizzard University」(Blizzardでは「BlizzU」とも呼称)を再開し、新たなダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン・オフィサーとしてパメラ・ブルガを迎えました。パメラらとともに、チームの教育と社内コミュニティの構築を目的としたトレーニングやイベントを実施。参加者はこの1年だけで11,282人にも上りました。また今年は、新たな従業員ネットワークが発足したほか、BlizzCon 2023で「Inclusion Nexus」が復活しました。チームがこれまでに進めていた、アクセシビリティへの取り組みの成果も現れています。「World of Warcraft」のアクセシビリティがこの1年で大幅に改善したほか、「ディアブロ IV」「The Game Awards」のアクセシビリティ部門にノミネートされました。ボタンのリマッピング機能を含む操作のサポート、チャットの読み上げ機能を含むテキスト関連のサポート、オーディオキューによるビジュアル関連のサポートなど、ゲームをより多くの方に提供するために進めてきたBlizzardの取り組みとその成果が認められた形です。GDC、2023 D.I.C.E Summit、特定の部門に特化したさまざまなカンファレンス、その他Design Playbook for Digital Thrivingなどの重要なリサーチ活動を通じて、同業者たちとの交流、共有、学習にも積極的に取り組んでいます。

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2024年のBlizzard

もちろんBlizzardでは今年、BlizzCon 2023だけでなく、来年に向けた計画も進めてきました。2024年は、初代「Warcraft」30周年、「World of Warcraft」20周年、「ハースストーン」10周年、「ウォークラフト ランブル」1周年と、「ウォークラフト」シリーズにとって大きな節目の年になります。来年には、すべての「ウォークラフト」コミュニティ内外に向けた楽しいお祝いを開催するほか、「Worldsoul Saga」の第1弾「The War Within」をリリースする予定です。「ハースストーン」には、フレンドとの「バトルグラウンド」の新たな遊び方「デュオ」のほか、あっと驚くようなテーマやシステムが今後の拡張版で導入される予定です。「ウォークラフト ランブル」には、今後のシーズンを通じて、新たなミニやレイドなど、アゼロスをより手軽に楽しめる、さまざまな要素が追加される予定です。

「ディアブロ IV」には来年、新たなシーズンと、拡張版第1弾「憎悪の器」が登場する予定です。「憎悪の器」では、メフィストとネイレルのその後が描かれるほか、「ディアブロ」シリーズでは類を見ない、まったく新しいクラスが導入されます。「オーバーウォッチ 2」には、ベンチャー、「スペース・レンジャー」のコードネームを持つヒーロー、現在はまだ未公開のタンクヒーローの3人の新ヒーローが今後登場するほか、新モード「クラッシュ」の導入やライバル・プレイのリニューアルが予定されています。

これらと並行して、Blizzardでは現在複数のプロジェクトが進行中です。準備ができ次第、それらに関する詳細を公開予定です。BlizzConでもお伝えしたように、BlizzardはMicrosoft Gamingに加わり、新たな時代を迎えようとしています。誰もが分かち合えるジャンルの新定番や雄大な新世界を作ることを目標とする私たちの可能性は、今後さらに広がることでしょう。

この1年間、ゲームのプレイやSNSでの共有など、さまざまな形でBlizzardのチームを応援してくださり、ありがとうございました。今はまだ序章にすぎません。これからも皆さんとともに歩めることを、何よりも楽しみにしています。

また2024年にお目にかかりましょう。

  • マイク・イバラ

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