壮大なボスバトル「打倒デーモン・ロード」製作秘話
壮大なボスバトル「打倒デーモン・ロード」製作秘話!
手強いボスとの戦いは何よりも冒険の醍醐味を感じさせるもの。それを教えてくれるのが、ワークショップ・クリエイターであるCactusPuppy氏製作の新ゲーム・モード「打倒デーモン・ロード」です。この新たなモードは4対1の非対称バトルとなっており、オーバーランド王国における「デーモン・ロード」ラインハルトの暴虐を止めるため、4人の勇者たちが立ち向かいます。
今回、この「打倒デーモン・ロード」をいかにして作り上げたのか、CactusPuppy氏に簡単にお話をうかがいました。
「オーバーウォッチ」開発チームからこのゲームモード製作の連絡を受けたとき、どう思われましたか?
CactusPuppy氏(以下CP):最初はすごく驚きました。でも嬉しかったです。ワークショップでこんなことができるんだぞということを、いろんな人に知ってもらえるチャンスだと思いました。
このモードを思いついたのは誰ですか?また、開発チームとともにどのようにコンセプトを作り上げたのですか?
CP:まず僕がワークショップでできるモードのコンセプトを3つ考えて、その中から開発チームと一緒に非対称ボスバトルを選びました。ボス側がアイテムを拾ってパワーアップするという点で、以前の「イェティ・ハント」に強く影響を受けています。ただ、ボスの強さにはこだわりました。僕の好きなサバイバル・アドベンチャー・ゲームでは、基本的に敵が強いんですよね。なのでデーモン・ロードも、討伐側にとって常に大きな脅威だと感じられるようにしたかったんです。
新シーズンのテーマから影響を受けた部分はありますか?
CP:「デーモン・ロード」ラインハルトのコンセプトを見たとき、こんなに強いボス相手に戦うモードが作ってみたいとすぐに思いました。当時は「クエストウォッチ」イベントのテーマが似たものだと知りませんでしたが、「打倒デーモン・ロード」でストーリーに協力できてよかったです。
製作する上で一番大変だったことは何ですか?
CP:たぶんゲーム開発者ならみんな同じだと思うんですが、それぞれのパーツを作るのは簡単なんです。でも、それを一つの作品として組み上げるのがすごく難しい。たとえば、ラインハルトが試合を放棄しないように、パワーアップ・アイテムを適切な場所に配置するのがすごく大変でした。EICHENWALDEのマップデザインを支えて、マップのいろんな場所を探索したくなるようにするのが目標でした。
デーモン・ロードと討伐側の冒険者チームとのバランス調整では、どのようなところに苦労しましたか?
CP:デーモン・ロード側も冒険者側も、勝つのが簡単になりすぎないようにすることが大変でした。片方が動けなくなったり、出待ちやリスキル状態になった時、それはただ運が悪かっただけなのかどうかをいつも考えてました。それと、デーモン・ロードが絶対と言っていいほど倒せない状態になっていたこともありました。その結果、全員のアビリティと、パワーアップ・アイテムの配置を複雑にすることにしたんです。
ゲーム・モードを作ろうとしているワークショップ・クリエーターに3つ助言するとしたら?
CP:まず、遠慮せずにコミュニティの協力をあおぐことです。そうすれば、自分一人で全部イチから勉強しなくてもすみます。二つ目は、シンプルなものから始めることです。大きなプロジェクトに挑戦して、自分の手に負えないような感覚を終始抱えていると、すごくストレスが溜まりますから。最後に、一つ一つの事柄をもっとシンプルなタスクに細かく分けるとやりやすくなると思います。
ワークショップ・コミュニティに対する目標は何ですか?
CP:もっとたくさんの人にワークショップに触れてほしいと思っています。コンテンツ・クリエイターにも、プロの選手にも、コーチにも、「オーバーウォッチ 2」のプレイヤーとして腕を磨ける方法がたくさん見つかると思いますから。
次はどんなゲーム・モードを製作したいですか?
CP:正直に言えば、「打倒デーモン・ロード」のアイデアを広げていきたいです。とにかく強いボス戦のあるゲームが好きなので、ボス戦を複数フェーズに分けたりして、どっち側でも緊張感を保ちながらも気持ちよく戦えるような、そういう面白いバトルを作ってみたいですね。
「オーバーウォッチ 2」シーズン5で、仲間と一緒にデーモン・ロードに立ち向かおう!「打倒デーモン・ロード」は「アーケード」でプレイ可能です。また、ワークショップ用ゲーム・コード「YAR3X」を使用して、カスタム・ゲームでいつでもゲーム・モードをインポートできます。さらに、このモードは、7月3日まで開催中の「クエストウォッチ」イベントにおけるキー・クエストの1つとして、バトルパスXPとオーバーウォッチ・クレジットなどをアンロックするのに役立ちます。