ハースストーン

カードのバランス調整アップデートの実施 – 2019年5月23日

Blizzard Entertainment

ゲームデータの評価、そして現在人気の高い各デッキに関する内部および皆さんからのご意見を鑑みた結果、ローグの各デッキのパワーレベルおよび総合的な人気、そして「文書管理官エリシアーナ」の特定の相互作用を見直すため、5月23日(日本時間)に予定されているアップデートにて調整を実施します。

ローグデッキを中心にメタが固定化してきていることから、このアップデートでは主にこの一クラスに関する調整を行うことを決定しました。現状で、ローグに対して強いデッキを組もうとすると、現実的な選択肢はウォリアーだけです。しかし比較してみると、ウォリアーの各デッキのマッチアップは有利不利が様々で、メタでローグの人気を上回れるとは言えません。他にも強くて人気の高いデッキ群(トークンドルイド、召術師メイジ、メカハンター)が存在していることは認識していますが、これらもマッチアップが多様であるため、今回のアップデートではこれらのクラスの調整は見送ることに決定しました。

これらのデッキのいずれかが新たに突出したとしても、対抗できるデッキが多種あるので、メタは変遷し続けていくはずです。いつもと同様、今回の変更の適用後は、数週間監視を続けて影響を評価しますし、皆さんからフィードバックをいただけることを期待しています。

調整対象となる各カードの変更内容、およびそれに至った思考プロセスと目的についての詳細は、以下をお読みください。

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予定されているカード調整内容

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  • 「悪党同盟の悪漢」 - 体力を4に変更。(5→4に減少)
    • 「悪党同盟の悪漢」は未来のターンで攻勢に出るためのバリューを作り出すカードとして作られたものですが、このミニオンには体力が5もあるため、ローグは今のターンで特に不利になることなく、未来の攻勢の準備ができるようになっています。「悪党同盟の悪漢」をローグデッキの有力な選択肢のままに据え置きつつも、パワーレベルを他のカードと同程度にまで抑えたいと考えました。

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  • 「ぶんどり部隊」 – コストを4マナに変更。(3→4に増加)
    • ローグは既に優秀なカードドロー能力を備えていますが、それに加えてさらに特定カードを引ける強力なドローカードを持ってしまっていることで、ローグの対戦には楽しいサプライズの要素が足りなくなっています。今回の変更は、特定のカード群を引けるというこのカードのパワーレベルに見合ったコストにするためのものです。

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  • 「段取り」 – 「このターン、自分が次に使用する呪文のコストが(2)減る」に効果を変更。
    • 基本カードとクラシックカードへの変更は全て、「ハースストーン」の長期的な健全性を保つことを意図して行われます。「段取り」は、現在ほとんど全てのローグデッキのアーキタイプに採用されるほど強力です。今回は、小さな変更を加えることとなりました。「段取り」のパワーを引き下げたい一方で、このカードはローグというクラスのファンタジーにぴったりの効果を持つため、今後も有力な選択肢の一つとして保つことは重要だとも考えたのです。
    • 「段取り」は「昏倒」や「腹裂き」といったカードのコストを減らすためによく使われており、それらの相互作用は今後も変わらず使い続けられます。次に使用する呪文のコスト削減が3ではなく2になることで、高コストのローグ呪文をデザインする際、「段取り」との併用でコストが下がる前提でのバランス取りに余裕ができるため、デザインの幅を少々広げられるのです。

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  • 「文書管理官エリシアーナ」 – コストを9マナに変更。(8→9に増加)
    • この変更の目的は、「文書管理官エリシアーナ」のパワーレベルの印象を据え置きにしたまま、このカードを同じ試合で何度も使用するという戦略を困難にすることにあります。シャーマンは引き続き「シャダウォック」を使うことでエリシアーナの効果を繰り返し使えますが、これは現在のコントロールウォリアーデッキに比べればそれほど多くもなく、問題にもなっていません。今回の変更後は、エリシアーナを「悪意の銀行家」や「若き酒造大師」のようなカードと併用する戦略は、安定したものではなくなるはずです。

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以前のバランス調整の際と同様、これらのカードのバランス調整が実装されてから2週間の間、変更の対象となったカードは、満額の魔素に還元できるようになります。

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最後まで読んでくれてありがとう、また酒場で会いましょう!