「博士のメカメカ大作戦」のコンセプトアート
「博士のメカメカ大作戦」のブリリアントな科学者たちや奇天烈なカラクリ、そしてカッコいいメカ達は、カードやアート、シネマティックとして具体化される前に、Blizzardのアーティスト達の豊か過ぎる想像力から飛び出してくる必要があったんだ。
今回は「博士のメカメカ大作戦」のコンセプトアートを公開して、初期のアート制作の様子にスポットライトを当ててみるぞ。
上のアートは、ネザーストームにあるドクター・ブームの秘密基地の初稿だ。これを見たデザインチームは瞬時に想像力を刺激され、自分たちが何を創るのか、方向性をハッキリとつかめたんだ。ドクター・ブームがメカを乗り物にするってことは決まってたんだが、当初は彼のアートにいろいろ変更を加えてマッドサイエンティストらしさを強調しようとしていたのさ。だが最終的には、ブームは大本のイメージを保持した方が「らしい」ということになり、以前のようにフードを被ることになり、そしてメカスーツが生まれたんだ。
シネマティックチームは秘密基地の初期スケッチの「スピリット」をしっかりとつかみ、告知用シネマティックで描かれる大騒動の軸に据えた。
初期には9つの各クラスをテーマに、それぞれ独特な科学的探究へのアプローチをとる研究室を描こうと模索していたんだ。これはプルンプルン・フループの樹木園/研究室を這い回る奇怪な植物たちの初期のスケッチだな。
ローグは言うまでもなく、危険な薬品の調合を色々試すだろう。「ネクリウムの刃」や「ブライトノズル・クローラー」の元になったらしいアートもあるな。
常に「光」を追い求め信奉するパラディンには、クリスタルで屈折するレーザーはごく自然な研究テーマだな。
当初、シャーマンの研究テーマはメカ・トーテムだったが、デザインが固まっていくにつれ、エレクトラ・ストームサージとネザーストームの未精製のパワーへと方向転換したんだ。瓶入りのスパークは決定版にも登場してるな。
ウォーロックは魂のパワーを扱うクラスだが、プレイヤーが一目でどのクラスかわかるようにするため、機械類のデザインがこの初期のスケッチからずいぶん変えられてるのがわかるだろう。
あらゆる「メカ」の愛好者であるドクター・ブームはウォリアーの研究室を率いる。彼の工房は当然、巨大でカッコいいメカや、ゴブリンの発明品でいっぱいだ。これらのデザインの一部は、他のクラスや中立カードになった。「電設ロボ」(残念ながらチェーンソーは無くなった)や「忠実ロボ・ルミ」などの初期デザインも描かれてるのがわかるだろう。
「超電磁」(当初は「モジュラー」だった)を各メカにどう反映するかの案が描かれた初期スケッチ。初期には、「超電磁」の能力を持つメカにはそれを示すシンボルを描くことが検討されてたんだ。最終的にはもっと目立つ仕組みが必要とされ、メカ同士をつなぐ青い電流というエフェクトが採用されたぞ。
初期コンセプトアートの紹介は楽しんでもらえたかな?最終的に実装されたカードをあんたが気に入ってくれてたら幸いだ!